艦艇模型&艦これフィギュアリスト

※この記事はブログ暫定トップページです。
最新記事は一つ下になりますのでご注意ください。

某所の作中にある、とある会話。
「な、長門型とか金剛型のデータを流用……」
「サイズが違いすぎて参考にならん!」
では実際問題として大和型戦艦は既存の旧式戦艦に対しどれだけの大きさなのか?
長門と大和のサイズ比較は下の通り。
P1012428.jpgP1012429.jpgP1012432.jpg
というかぶっちゃけサイズより装甲配置や砲塔構造が既存戦艦群とは文字通り「別物」になっているのが大和型戦艦です。
装甲配置は中甲板に配置された水平装甲から緩い傾斜部分を介して舷側装甲「上端」部分へ接続する形となっており、これは「利根」型重巡洋艦と同じ方式で、下甲板に配置された水平装甲から45度程度の角度を持つ傾斜甲板装甲を介して舷側装甲「下端」部へ接続しているのが長門型以前の基本的な装甲配置。
砲塔構造は14インチ砲が砲弾と装薬を纏めて揚弾する英式だったのに対し、大和型は砲弾と装薬を個別に揚弾する米式へと変更されており、大きさよりも内部構造に大きな違いがあるので本気で「長門型以前の戦艦」は参考にならなかったりします。

所持している艦艇模型リストと各記事へのリンクを作成したので公開。
単体記事の作成希望等ありましたらコメントにお願い致します。

戦艦
「金剛」 「比叡」 「榛名」 「霧島」 「長門」 「長門(屈曲煙突)」 「陸奥」 「大和」 「三笠」

戦艦(海外艦)
「ビスマルク」 「ローマ」 「アイオワ」 「ウォースパイト」 「フッド」 「リシュリュー」 「ガングート(予定、1/350)」

正規空母
「赤城」 「瑞鶴」 「大鳳」

正規空母(海外艦)
「サラトガ」 「グラーフ・ツェッペリン」  「アーク・ロイヤル」

軽空母
「隼鷹」 「祥鳳」 「瑞鳳」 「千歳」 「千代田」 「龍鳳」 「龍驤」 「鳳翔」 「大鷹」 「飛鷹(予定)」

水上機母艦
「千歳」 「瑞穂」 「日進」 「神威」 「秋津洲」

重巡洋艦
「高雄」 「愛宕」 「鳥海」 「摩耶」 「鈴谷」

重巡洋艦(海外艦)
「エクセター(予定)」

軽巡洋艦
「天龍」 「龍田」 「北上(重雷装艦)」 「北上(超重雷装艦)」   「大井(高速輸送艦時)」 「阿武隈」 「川内」 「神通」 「那珂」
「夕張」 「阿賀野」 「大淀(1943)」 「大淀(1944)」

練習巡洋艦
「鹿島」

駆逐艦
「神風」 「春風」 「睦月」 「吹雪」 「綾波」 「漣」 「響」 「初春」 「春雨」 「霞」 「不知火」 「雪風」 「天津風」
「島風」 「秋月」 「萩」 
「島風(1/350)」 「浜風(1/350)」

砲艦
「宇治」

水雷艇
「鵲」

海防艦
「占守(1944)」 「国後(1941)」

潜水艦(陸軍船舶含)
「伊号第16潜水艦」 「伊号第58潜水艦」 「伊号第168潜水艦」 「伊号第401潜水艦」 「伊号第370潜水艦」
「伊号第14潜水艦」  「まるゆ」

特務艦(陸軍船舶含)
「間宮」 「間宮(1944)」 「伊良湖」 「明石」 「大鯨」 「足摺」 「樫野」 「速吸」 「あきつ丸」

海上自衛隊
輸送艦「さつま」
護衛艦「あきづき(初代、予定)」 「とね(予定)」 「ちくま(予定)」



艦これ関係フィギュアリスト。

戦艦
「ビスマルク」 「陸奥」 「金剛」 「金剛中破ver」 「榛名改二」

軽空母
「瑞鳳」

重巡洋艦
「鈴谷クリスマスver」 「プリンツ・オイゲン」 「愛宕」 「愛宕重兵装ver」 「高雄 重兵装ver」

軽巡洋艦
「木曾改二」 「大淀改 礼号作戦」 「鹿島改1200」 「鹿島 教育中」 「練習巡洋艦鹿島 バレンタインver」 「AMAKUNI練習巡洋艦 鹿島」
「香取 教育中」&「夕張 休日」

駆逐艦
「暁」&「響」 「照月」 「天津風中破ver」 「白露改」&「村雨改」 「白露改水着ver」 「村雨改水着ver」 「浦風 休日」&「浜風 休日」 「清霜」 「潮改二 水着姿」

その他
「速吸」
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イギリス空母「アークロイヤル」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新はイギリス海軍航空母艦「アークロイヤル」です。
商船改装の「アーガス」、戦艦改装の「イーグル」、大型軽巡洋艦改装の「フューリアス」「カレイジャス」「グローリアス」、純正空母の「ハーミス」に続いて建造されたイギリス海軍の中型正規空母です。
基準排水量22000トン、水線長208.8m、最大幅28.9mの船体を持ち、最大速度は31ノット、搭載機60機の性能で、戦前建造のイギリス空母としては最も優れた艦として1938年に就役しました。

艦これにおいては2017年8月の夏イベント「欧州救援作戦」の最終海域突破報酬として実装されました。
いかにも姫騎士といった外見を持ち、セリフも騎士らしいものが多いと共に瑞鶴に続く提督爆撃系艦娘かつビスマルクストーカーという個性を持っています。

まずは全体から。
アークロイヤル全体1アークロイヤル全体2
アークロイヤル全体3アークロイヤル全体4
アークロイヤル全体6アークロイヤル全体7
アークロイヤル全体5
右舷中央よりやや前部側に寄った位置に直立煙突と一体化した艦橋構造を持っています。
2段式格納庫を持つ事から飛行甲板までかなりの高さがあり、舷側に設けられた舷窓の段数からもそれが伺えると思います。
この高さは上記格納庫の影響のほか、缶室の高さが同クラスの他国中型空母に比して1.5倍という数値であることも一因となっています(日本海軍の「飛龍」8.2mに対し「アークロイヤル」12.8m)。

艦首。
アークロイヤル艦首1アークロイヤル艦首2アークロイヤル艦首3
艦首に2基の射出機を装備、形状は艦首全体を閉塞したエンクローズド・バウとなっており、射出機先端近くの艦首甲板は緩やかな曲線を描いて下方に湾曲しているのが外見上の特徴です。
また艦首部分は垂直に近い形となっており、日米の空母のような波切を重視した形状とは一線を画したものとなっています。

艦橋。
アークロイヤル艦橋1アークロイヤル艦橋2アークロイヤル艦橋3
アークロイヤル艦橋4アークロイヤル艦橋5
艦橋は本格的なアイランド(島)型で、前半部が艦橋、後半部が煙路となっています。
前後に各2基の40mm8連装機関砲(通称ポムポム砲)を装備、艦橋下部の舷側にはライフラフトを搭載。

船体各部と兵装。
アークロイヤルポムポム砲1アークロイヤルポムポム砲2
アークロイヤル高角砲1アークロイヤル左舷1
高角砲は45口径11.4cm連装砲を2基一組で両舷の前後に配置しており合計8基16門を搭載。
舷側部分にもポムポム砲を搭載しており額面上の対空火力はかなりのものですが、ポムポム砲は故障が多く口径と搭載数に比して有効であったとは言い切れない面があります。
左右両舷には飛行機揚収用のクレーンを装備しており、舷側開口部に搭載艇を収容。
日本海軍の空母が艦尾に纏めて搭載艇を収容していたのに対しアメリカとイギリスは舷側に開口部を設けて搭載艇を収容しており、この辺りにも各国の設計思想の違いが見て取れます。

エレベーター。
アークロイヤルエレベーター1アークロイヤルエレベーター2アークロイヤルエレベーター3
「アークロイヤル」のエレベーターは中央付近に密集して3基装備されています(画像で2本線の部分がエレベーター)。
大きな特徴として主翼を折りたたんだ状態での運用を前提としている事が挙げられ、このため日本やアメリカ空母のエレベーターと比して極めて幅が狭いものとなっています。

艦尾。
アークロイヤル艦尾1アークロイヤル艦尾2アークロイヤル艦尾3
「アークロイヤル」の外見で大きな特徴の一つがこの艦尾構造です。
水線長208.8mに対し飛行甲板長は243.8mと水線長に対し35mも出っ張った形となっています。
その大半がこの艦尾部分によるもので、大げさなオーバーハングによって飛行甲板長を稼いでいるのが判ると思います。

「アークロイヤル」は1939年10月にドイツ装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」捜索の為にK部隊へ配属、巡洋戦艦「レナウン」と共に南大西洋で作戦行動を取りました。
しかし肝心の「アドミラル・グラーフ・シュペー」を発見する事は出来ず、ドイツ商船鹵獲などの戦果を挙げたのみでした。
とはいえラプラタ沖海戦で損傷した「アドミラル・グラーフ・シュペー」はウルグアイのモンテビデオに逃げ込み脱出の機会を伺っていましたが、イギリス側の流した欺瞞情報(「アークロイヤル」と「レナウン」がモンテビデオ近海に到着しているという偽情報、実際には到着まで36時間以上必要な位置にいた)によって脱出を断念、艦長のラングスドルフ大佐は自沈を決意。
結果として戦闘に参加は出来なかったものの「アドミラル・グラーフ・シュペー」の追い込みに一役買う事となりました。

1940年に入ると地中海へ転戦、H部隊に所属して艦隊の護衛や偵察任務をこなし、年末には大西洋へ戻ることとなります。
年明けの大西洋ではドイツ戦艦「シャルんホルスト」「グナイゼナウ」の捜索やアメリカからの船団に対するエアカバーの提供を行います。
1941年にはマルタ島への航空機輸送任務やアレクサンドリアへの輸送船団護衛任務に就きました。
同年5月にはビスマルク追撃戦に参加、「アークロイヤル」所属のソードフィッシュ雷撃機によって「ビスマルク」の舵を損傷させ味方艦隊が同艦に追いつくきっかけを作り出すことに成功します。
その後地中海へ移動した「アークロイヤル」は6、7月にマルタ島への航空機輸送任務にあたり、9月まで輸送船団の護衛任務を行いました。
そして11月にふたたびマルタ島への航空機輸送任務にあたったのち、ジブラルタルへの帰投途中にドイツ潜水艦「U-81」の魚雷攻撃を受け艦橋真下付近に1本が命中。
右舷へ大きく傾斜したもののすぐに沈む様子はなかったために応急作業を実施します。
しかし応急作業開始までに50分近い時間が経過しており、この間に艦内各所への浸水が進んでいたこともあって電源を完全に喪失してしまいました。
有効な対策を打つ事が出来ず、曳航も不可能となった「アークロイヤル」はジブラルタルまで25海里の地点で横転沈没しその姿を消しました。

イギリス海軍航空母艦「アークロイヤル」でした。

モエコレPLUS 久寿川ささら パラディンver.

今回の更新はフィギュアとしてはかなり古い「モエコレPLUS久寿川ささら パラディンver.」です。
発売は2011年10月15日でほぼ7年前、価格は当時の定価(通常版)¥8500-。
……値段が1諭吉を切っている辺り、昨今のフィギュア価格が上昇していることが良くわかります。
なお「ダンジョントラベラーズ」名義ではなく「愛佳でいくの!!」名義な辺り、こちらも古いフィギュアだと実感します。
とはいえ出来は極めて良く、未だにアマゾン等で2万↑のプレミア価格となっています。

まずは全体から。
パラディンささら全体1パラディンささら全体2パラディンささら全体3パラディンささら全体4
右手に片手剣を持ち、左手に盾を構えたオーソドックスな騎士スタイルでの立体化。

顔。
パラディンささら顔1パラディンささら顔2パラディンささら顔3
塗装、形状共にほぼ文句なしの出来。
口の造形が小さい&口内の塗装が極めて薄い為、若干表情に乏しく見えてしまうのが欠点といえば欠点でしょうか。

上半身。
パラディンささら上半身1パラディンささら上半身2パラディンささら上半身3パラディンささら上半身4
パラディンささら身体1パラディンささら身体2
胸部装甲は若干控えめで身体部分の防具は実質胸当てのみ。
とはいえ胸の下側に開いたスリットや太腿等、健康的でありながらかなりのエロスを発散していると思います。
真横から見た場合の横乳もかなりの破壊力(?)。

下半身。
パラディンささら下半身1パラディンささら下半身2パラディンささら下半身3
パラディンささら足元
すらりと伸びた太腿と服の隙間からチラリと見えるお尻のラインが非常にセクシー。
太腿中ほどから下は甲冑になっていて肌の露出部分が少ないのですが、それが却って肌が見える部分の色気を強調して凄い事になっていると思います。

剣と盾。
パラディンささら右手パラディンささらシールド裏
右手の剣は掌にねじ込む形で持たせるようになっています。
盾の方は左手の手首から先を一度外して盾を持たせ、再接続。

以上、「モエコレPLUS久寿川ささら パラディンver.」でした。
7年前のフィギュアながら非常に出来がよく、今でも十分通用するハイレベルな品だと思います。
……仮に今現在この出来を保ったまま再販となった場合、確実に1万5000円以上になるのではないでしょうか?
海外生産による価格低減が期待出来なくなりつつある昨今、これ以上フィギュア価格の高騰が起こらないことを祈りたいところ。

フランス海軍戦艦「リシュリュー」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新はフランス海軍の戦艦「リシュリュー」です。
艦これにおいては2017年8月のイベント「西方再打通!欧州救援作戦」前段作戦ラストの報酬として実装されました。

「リシュリュー」計画までの欧州戦艦事情はまさに「玉突き衝突」状態で、最初にドイツ海軍が計画した装甲艦「ドイッチュラント」を計画>フランス海軍が対抗の為「ダンケルク」級中型高速戦艦を計画>ドイツ海軍、ダンケルク級対抗の為装甲艦4、5番を「シャルンホルスト」級として改設計&ビスマルク級の計画開始>イタリア海軍、ダンケルク級に対抗して「リットリオ」級を計画&旧式戦艦の魔改造>フランス海軍、リットリオ級に対抗するため「リシュリュー」級を計画、と独仏伊で新たな計画が持ち上がるとそれに対抗する形で他2ヶ国が新たな艦を計画、という状況でした。
そしてこの流れのうち、ほぼ最後に計画され完成した艦が「リシュリュー」となります。

まずは全体から。
リシュリュー全体1リシュリュー全体2
リシュリュー全体3リシュリュー全体4
リシュリュー全体5リシュリュー全体6
一見して判る通り、「リシュリュー」最大の特徴は4連装2基8門という主砲配置でこれを前甲板へ集中配置しており後部への主砲射界は文字通り「0」となっています。
この配置は英戦艦「ネルソン」級に倣ったものとされており(フランス海軍は否定しているらしい)、前級の「ダンケルク」より採用されフランス新戦艦の特徴となりました。
主砲配置に大きな特色がある「リシュリュー」ですが、その奇抜な配置とは裏腹に全体としてのデザインは非常に綺麗にまとまっています。
この辺りは流石フランスと言うべきか、イタリアと並んでデザインの国であることをよく示していると思います。
舷側に施された迷彩も非常に凝っており、階梯型の一部をぼかすという他国に例を見ないパターンを採用しています。

艦首。
リシュリュー艦首1リシュリュー艦首2
艦首形状は取り立てて特徴らしいものはありませんが、敢えて言うなら錨とそれを繋ぐ錨鎖が3つあるところでしょうか。
艦首波切プレートの後ろには20mm機銃座があり、艦首方向への対空火力を形成しています。

艦橋。
リシュリュー艦橋1リシュリュー艦橋2リシュリュー艦橋3
塔型構造の艦橋を持ち、周囲にはBofors40mm四連装機銃を配置して近接対空火力を形成。
装甲司令塔(横に細長いスリットがある円筒型の構造物)の形状がはっきり判ります。

主砲。
リシュリュー主砲1リシュリュー主砲2
リシュリュー主砲3リシュリュー主砲4
リシュリュー艦首3
45口径15インチ(正38cm)4連装砲を艦首甲板に2基搭載。
1、2番砲の間が大きく開いているのは砲塔間への命中弾によって両砲塔が同時に使用不能に陥ることを避ける為と言われています。
フランス海軍が4連装砲を採用したのは砲塔1基当たりの重量を軽減することで防御に回す重量を大きく取るためで、舷側装甲は傾斜した330mm、甲板装甲は150mmと他国の新型戦艦と比べても引けを取らない重装甲でした。
※独ビスマルク:舷側320mm(垂直)、甲板50+80(一部100)mm(一枚板換算では100~120mm程度)
 伊リットリオ:舷側280+70mm(傾斜)、甲板合計150~200mm(一枚板換算では120~150mm程度)
 英キングジョージ五世:舷側374mm(垂直)、甲板149+31mm
主砲威力はスーパーチャージ(強装薬)を用いた場合に伊リットリオ急に匹敵するものでしたが、実際には様々な問題から初速を落として運用されることになりました。
内部構造は連装砲2基を並べて4門にした、といった感じで砲塔中央に左右を分ける装甲従隔壁が存在しています。
これは被弾時に1砲塔丸ごとの機能喪失を避ける為に取られた措置で、被弾時の火力喪失を可能な限り軽減する事を考慮していることが判ります。

中央部。
リシュリュー中央部1リシュリュー中央部2リシュリュー中央部3
リシュリュー後部マック1リシュリュー後部マック2リシュリュー後部マック3
リシュリュー後部マック4リシュリュー後部マック5
艦橋と後部マストの間が搭載艇収容区画となっています。
リシュリュー級の大きな特徴の一つとして煙突がマストと一体化した構造、いわゆる「マック」と呼ばれる構造となっており、後部マスト上段で斜め45度方向へ開口している部分が煙突の排気口です。
対空兵装としてはBofors40mm四連装機銃以外に10cm連想高角砲を片舷3基で合計6基を装備しています。

副砲と艦尾。
リシュリュー副砲1リシュリュー副砲2
リシュリュー艦尾1リシュリュー艦尾2
副砲は主砲とは逆に艦尾への集中配置となっており、艦尾方向への対艦火力を担当しています。
艦尾甲板は一段下がったものとなっていますが、当初の計画ではここは水偵搭載区画となっていました。
しかし自由フランス海軍に所属後、アメリカでの改装においてBofors40mm四連装機銃を搭載、艦尾方向への近接対空火力を形成しています。
イタリア戦艦「リットリオ」もそうですが、副砲火力を重視しているのは共に大型駆逐艦を排除する為に必要とされたからです。
英米両海軍の新型戦艦及び大改装を受けた旧式戦艦が両用砲を搭載していることを指して先見の明があるとし、今回のリシュリューや大和型戦艦等の「高角砲と副砲を個別に搭載」している艦を旧態依然とした思想の産物とする意見もあります。
しかし巡洋艦戦力や駆逐艦戦力において劣勢、あるいは同等の相手と交戦する場合は味方の防御スクリーンを形成する小型軽快艦艇を抜けてきた相手を始末する手段として副砲は非常に重要な役割を持ちます。
副砲と高角砲を個別に装備するのは思想の問題というよりは想定する状況の違いと考えるべきだと思います。

史実のリシュリューは1935年10月に起工されました。
……しかしフランス海軍の悪しき伝統というべきか、その建造速度は遅々としたもので進水は1939年1月、ドイツとの開戦後も特に工事を急いだ記録もなく、完成は1940円4月でした。
同年6月にフランスのブレスト軍港から西アフリカのダカールへ移動、7月にはヴィシー・フランス政権に戦力を渡したくないイギリス海軍によって攻撃を受け魚雷1本が命中、着底するも数日で復旧。
さらに同年9月にはダカール沖海戦で英戦艦「バーラム」と砲戦を交えましたがこの戦闘で2番砲塔で爆発事故が発生、主砲2門が使用不能となってしまいます(戦闘は英戦艦「バーラム」が損傷し英艦隊が撤退)。
1942年11月に連合国側(自由フランス政府)へ参加、アメリカへ回航の上ニューヨークにおいて修理と整備を行いました。
その後はイギリス海軍の元で各種作戦に参加、1945年にはイギリス東洋艦隊の1隻としても活動しています。
リシュリューは1958年に予備役となった後1968年に除籍、解体されました。

フランス戦艦「リシュリュー」でした。
次回リアル艦艇系更新は英空母「アークロイヤル」を予定、他の更新はまだ未定。

「ベイオウルフ」&「トリスタン」

今回の更新はアルバクリエイツより発売されている(いた?)銀河英雄伝説フリートファイルコレクションから「帝国の双璧」ことウォルフガング・ミッターマイヤーの旗艦「ベイオウルフ」&オスカー・フォン・ロイエンタールの旗艦「トリスタン」です。
このフリートファイルコレクション、1/12000スケールでVol1~10までが発売されており、サイズが手頃で出来が良い事から銀河英雄伝説に登場する艦艇のコレクション用としては最適だと思います。
……現在は入手方法がヤフオクでの単品やプレミア価格付きの通常セット品くらいしかないので、全部揃えようとしたら茨の道でしょうけどorz
※このシリーズの解説はフリートファイルコレクションに付属する解説書を出典としております。

「ベイオウルフ」と「トリスタン」は「フォルセティ」と同じくブリュンヒルト建造によって得られた技術をフィードバックした形で設計・建造された旗艦級戦艦となっています。
「フォルセティ」と違うのは新技術の導入箇所が同艦が艦尾付近に集中して採用されていたのに対し、艦首部分にその顕著な影響が見られる点にあります。

まずは「ベイオウルフ」から。
ベイオウルフ全体1ベイオウルフ全体2
ベイオウルフ全体3ベイオウルフ全体4
ベイオウルフ全体5
基本的な形状は標準型戦艦をベースとしていますが、大きな違いとしてはエンジンブロックが主船体にほぼ直接取り付けられていた標準戦艦と異なり、船体から大きく張り出す形となっている点が挙げられます。
艦首下部に装備している主砲は6門で、この主砲ブロックはヴィルヘルミナ級が装備しているものの改良型となっています。
また艦首部分はブリュンヒルト建造によって得られた傾斜装甲を不十分ながら採用しており、正面からのビーム着弾を逸らせる効果が期待されていました。
しかしこの配置は着弾したビームを弾いた際に左右に大きく張り出したエンジンブロックへの跳弾という可能性も発生してしまい、艦首そのものの防御力は極めて高いものの全体としての防御力に不安を残すものとなっています。

エンジンブロックと艦尾。
ベイオウルフエンジンベイオウルフ艦尾
左右に大きく張り出したエンジンブロックの配置上、左右への旋回性能は「フォルセティ」を上回るレベルを達成しています。
中央の推進口下部に二つ並んだ円形部分は廃熱放射システムとなっています。


「トリスタン」。
トリスタン全体1トリスタン全体2
トリスタン全体3トリスタン全体4
トリスタン全体5
基本的な配置や構造はほぼ「ベイオウルフ」と同じものとなっています。
艦首に傾斜装甲を採用しているのも同じですが、主砲ブロックの代わりに新規開発の指向性防御フィールド発生装置を装備。
この指向性防御フィールド発生装置は重力波と電磁波を組み合わせたもので、進行方向の障害物やミサイルなど実体弾に対する防御効果を持つものの、消費エネルギーが従来型の3倍に達する事もあって搭載しているのは「トリスタン」のみとなっています。
主砲は傾斜部分に隠蔽式砲塔として装備しており、攻撃力よりも防御力を重視した設計であるのが判ります。

エンジンブロックと艦尾。
トリスタンエンジントリスタン艦尾
艦尾部分で「ベイオウルフ」と明確に違うのはアンテナフィンの有無と中央推進口下部の廃熱放射システムが1基という2点で、それ以外はほぼ同型となっています。

「ベイオウルフ」と「トリスタン」
ベイオウルフ&トリスタン
「ベイオウルフ」の船体が比較的太目でストレートな形状であるのに対し、「トリスタン」はくびれを持つ細身の形状となっており、横から見た場合の投影面積に違いがあることが見て取れます。
これは総合バランスの良い「ベイオウルフ」と防御力重視の「トリスタン」で設計思想の違いが外見に現れた部分と言えるでしょう。

以上、帝国の双璧の旗艦「ベイオウルフ」と「トリスタン」でした。
次回更新はフランス戦艦「リシュシュー」を予定。
プロフィール

大隅4001

Author:大隅4001
艦こ関係模型やフィギュア中心のブログです。

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