水上機母艦「瑞穂」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

本日の更新は艦これ2015年夏イベントにおいてそのドロップ率の低さと聯合艦隊マップによる消費資源の多さから、数多の提督を阿鼻叫喚のどん底に叩き込んだ(と思われる)水上機母艦「瑞穂」です。
「瑞穂」は日本海軍の軍備計画である②計画(まるふた計画、昭和9年度~12年度の四カ年計画)で「水上機母艦:乙(甲は千歳型)」として建造されました。
同型艦はないものの、千歳型と同じく特殊潜航艇(甲標的)母艦への改装を前提としており全体的な艦型も似通っている事から準同型艦とも言えるでしょう。

水上機母艦瑞穂全体1水上機母艦瑞穂全体2
水上機母艦瑞穂全体3水上機母艦瑞穂全体4

千歳型との外見的な違いは高角砲が背負式から艦首1基、艦橋両舷各1基の3基へ変更された事、艦橋後部の煙突がない事、中央部分に機銃甲板がない事が挙げられます。
煙突がないのは千歳型がディーゼルと蒸気タービンを併用していたのに対し、大和型戦艦に搭載予定であった高出力ディーゼル機関を実験搭載した為で、ディーゼル排気用の煙突は後部クレーン支基から外側に向けて取り付けられています。
水上機母艦瑞穂ディーゼル排気用煙突
画像中央、クレーン支基より斜め上に突き出た部分がディーゼル排気筒で、左右両舷に設けられています。

しかしながらこの高出力ディーゼルはいまだ技術的に完成されたものではなく、「瑞穂」は機関故障に泣かされる事になります。
本来最大速力22ノットとして計画された「瑞穂」ですが、1939年に竣工したもののディーゼル主機の不調から17~18ノットを出すのが限界であり、1940年に大規模修理を行い一応22ノットを発揮可能とされました。
しかし半年近くをかけて行われたこの修理でもディーゼル主機の信頼性は改善され切っておらず、南方攻略作戦終了後に再び大規模整備をする事となりました。
横須賀において実施されたこの整備によってようやく「瑞穂」は安定して全力発揮可能となったものの、その直後呉への回航途中に御前崎沖で米潜「ドラム」の雷撃を受け撃沈されました。
「瑞穂」は艦首に菊の紋章を付けた「軍艦」としては太平洋戦争喪失第一号となってしまいました。

「瑞穂」艦首。
水上機母艦瑞穂艦首
この模型はオークションで落札したものですが、今までに紹介したものと違い「汚し」が入れてあるのが大きな特徴となっています。
長期行動中、或いは帰投直後の艦艇は大抵このような汚れが大なり小なりついています。

「瑞穂」中央部。
水上機母艦瑞穂中央
クレーン支基の上に千歳型のような機銃甲板がない為、甲板部分が明瞭に見えます。
中央部には特殊潜航艇母艦へ改装した際に使用する甲標的用エレベーターがあります。

「瑞穂」艦尾。
水上機母艦瑞穂艦尾水上機母艦瑞穂艦尾ハインマット
艦尾に装備されたリール上のものは「ハインマット」と呼ばれる航行しながら水上機揚収が可能な装備です。
このリールには長さ30m前後の帆布(ケンバス)製の幕が巻かれており、水上機が着水して艦尾に近付くとこれを海に流します。
海に流されたマットの上に水上機が乗ったらマットを巻き取る事で艦尾に引き寄せてクレーンによる揚収を行うのですが、一度使用するごとにマットの洗浄が必要になるなど使い勝手が悪く、実用性はあまり高くありませんでした。
このハインマットも本来大和型戦艦に採用される筈でしたが、使用実績の悪さから取りやめとなっています。

「瑞穂」艦橋。
水上機母艦瑞穂艦橋1水上機母艦瑞穂艦橋2
水上機母艦瑞穂艦首兵装配置
基本的な構造は千歳型とほぼ同じです。
艦首上方より艦首兵装配置を見ると1番高角砲の位置は千歳型と同じで、2番高角砲の位置に機銃が装備されている事が解ります。
また艦橋の両舷に2、3番高角砲が装備されており、対空火力は若干強化されています。

「瑞穂」射出機。
水上機母艦瑞穂射出機
射出機に載せられているのは零式水上偵察機。
右舷へ向けて射出直前の状況と再現したものとなっています。

以上、水上機母艦「瑞穂」でした。
「瑞穂」で不調続きであったディーゼルを見た日本海軍は大和型戦艦へのディーゼル搭載を見送る事になります。
が、その大和型戦艦用に開発された13号型ディーゼルの試作型を流用した「日進」は安定して28ノットを発揮可能となっており、「瑞穂」はとことん機関に恵まれなかったと言えるでしょう。

また本文中にも書きましたが「瑞穂」は最大速力22ノットで計画されているのですが、何故か艦これでは「高速」艦として設定されています。
個人的には特殊潜航艇母艦「日進」とデータを取り違えているのではないかと疑っているのですが……。

次回は日本海軍が建造した機動部隊への補給を任務とした補給艦「足摺」の予定です。
今回のイベントで実装された「速吸」のような航空機運用能力こそ持たないものの、現代のアメリカ海軍が運用する補給艦(AOE、高速戦闘支援艦)を先取りしたかのようなコンセプトを持つ特徴ある艦です。
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