特Ⅲ型駆逐艦「響」と特型駆逐艦艦型識別ポイント(Ⅰ~Ⅲ型の見分け方)

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回は特型駆逐艦第三形式の1隻、太平洋戦争を生き抜きソ連に引き渡された「響」でございます。
全体の枚数が少ないので水増しの為に最後で特型駆逐艦三型式の識別ポイントを紹介します。

さっそく全体から。
駆逐艦響全体1駆逐艦響全体2
駆逐艦響全体3駆逐艦響全体4
駆逐艦響全体5
真横から見ると分かりやすいのですが、1番煙突が非常に細くなっています。
これは特型三型式のうち「響」が属するⅢ型のみの特徴で、機関技術の発達によりボイラーの数がⅠ、Ⅱ型の4基から3基となった事に伴い1番煙突が受け持つボイラーが2基から1基に減った事によるものです。
基本的な兵装と性能は特Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型で大きく異なる部分はありません。

「響」艦首。
駆逐艦響艦首1
艦首形状はS字型のダブルカーブド・バウ。
凌波性を重視した乾舷の高い艦首と全天候型の砲室を採用した事で荒天下での戦闘能力が大きく向上しています。

「響」艦橋。
駆逐艦響前部1
この艦橋はトップヘビーによる復元性不良を改善した後のもので、就役当初はもっとごつく大型の艦橋でした。

「響」中央部。
駆逐艦響中央部1
1、2番煙突の間に1番連管(魚雷発射管のこと、以下同様)、2番煙突と後部構造物の間に2、3番連管を装備。
発射管に装填済みの9本と予備魚雷9本、合計18本の魚雷を搭載していますが続く「初春」型以降の駆逐艦と違い魚雷の急速次発装填装置は搭載していません。
このため特型駆逐艦は予備魚雷を持ってはいるものの、戦場での再装填>再攻撃は実質不可能となっています。

「響」艦尾。
駆逐艦響艦尾1
後部には背負い式に主砲を配置、艦尾甲板には九四式爆雷投射機を装備しています。

「響」は特Ⅲ型駆逐艦の2番艦(特型全体では22番艦)として昭和8年3月に就役、「雷」「電」と共に第六駆逐隊を編成しました。昭和14年に「暁」が第六駆逐隊へ編入、艦これで提督業を営む皆様がイメージする「第六駆逐隊」となります。
「響」はキスカ島攻略作戦中に大破、他にも船団護衛中に被雷するなど損傷する事が多く結果として大規模な作戦への参加が殆どありませんでした。
この為もあって特型としては「潮」と共に大戦を生き抜き、戦後は復員輸送の任に当たっています(「潮」は片舷運転不能の為復員輸送には参加せず)。
復員輸送終了後は賠償艦としてソ連へ引き渡され、「ヴェールヌイ」と改名しソ連海軍の艦艇となります。
1年後に「デカブリスト」と改名、1953年に除籍され1970年代に航空攻撃の標的艦として撃沈されその姿をウラジオストック沖に消しました。
現在「響」はダイビングスポットとなっており、ツアーも行われています。
洋上にこそその姿を留めてはいないものの、いまでもその姿を見る事が出来る数少ない日本海軍艦艇の一つとなっています。


特Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型の識別ポイント。
特型駆逐艦比較用1
手前から特Ⅰ型「吹雪」、特Ⅱ型「漣」、特Ⅲ型「響」となっています。
大きな識別ポイントとしては、
・Ⅰ型の吸気筒はキセル型で煙突の左右(1番煙突)と前側左右(2番煙突)に配置されている(合計4個)。
・Ⅱ、Ⅲ型の吸気筒はお椀型で煙突の基部に配置されている(合計2個)。
・Ⅰ、Ⅱ型の煙突は前後共にほぼ同じ太さだが、Ⅲ型は一番煙突が著しく細い。
特に煙突の太さは一目瞭然で、極めて分かりやすい特徴となっています。
次に主砲形式による差があります。

Ⅰ型「吹雪」
比較用駆逐艦吹雪(特Ⅰ型)

Ⅱ型「漣」(左)とⅢ型「響」(右)
比較用駆逐艦漣(特Ⅱ型)比較用駆逐艦響(特Ⅲ型)
Ⅰ型の「吹雪」はA型と呼ばれる砲室を装備しており、この砲は2門の砲身が同一砲架に装備されている為個別の俯仰が出来ないタイプとなっています。
Ⅱ、Ⅲ型が装備しているB型砲は砲身の個別俯仰が可能となっており、A型砲に比べ砲室重量が増加しています。
遠景ですと主砲形状による判別は難しいのですが、それでも特Ⅰ型とⅡ・Ⅲ型を識別する際の有力なポイントとなるでしょう。
以上、簡単な識別ポイントでした。

次回は「アイオワ」の予定。
その後は「祥鳳」と「比叡」のどちらかになると思います。
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