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ドイツ海軍未成航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は艦これで2015年秋イベントにて実装されたドイツ海軍の航空母艦(未成)、「グラーフ・ツェッペリン」です。
製作にあたって使用して頂いたのはアオシマの艦これモデルですが、中身はドイツレベルの1/720キットで、本来の1/700に比べ全長で約1センチ短くなっています。
またキットが古い&海外製という事もあって全体的な精度も甘く、製作には相当な苦労をされたとの事でした。
それでも要所要所にディティールアップを施して頂き、未成ながらも全長262.5mという大和に匹敵する大型航空母艦の雄姿を再現して頂く事が出来ました。
なお本艦は建造工程90%で未成のまま終わっており、模型はあくまでも「完成時の予想」という事を予めお断りしておきます。

まずは全体から。
独空母グラーフ・ツェッペリン全体1独空母グラーフ・ツェッペリン全体2
独空母グラーフ・ツェッペリン全体3独空母グラーフ・ツェッペリン全体4
独空母グラーフ・ツェッペリン全体5
1930年代に計画された航空母艦としてはスタンダードなスタイルで、右舷やや前方にアイランドを持った島型空母となっています。
計画にあたっては日本海軍に技術者を派遣、航空母艦「赤城」を見学(ただしまだ三段式飛行甲板!)してエレベーター等の艤装を参考にしたとされています。

艦橋。
独空母グラーフ・ツェッペリン艦橋1独空母グラーフ・ツェッペリン艦橋2独空母グラーフ・ツェッペリン艦橋3
日本海軍では「大鳳」や「隼鷹」で採用された煙突と一体化したアイランドを持ちます。
……が、妙に艦橋が小さくて煙突が大きく、アイランド部分は極めてアンバランスな印象を受けます。
本艦の艦橋は一番左の画像で高角砲の直後にある小さな箱型構造物で、高さも低く実際に運用する場合には前方の見通しにも問題が発生したのではないでしょうか?
かたや煙突は「サラトガ」の如く巨大で、このあたりは空母の建造経験がない事が大きく影響しているのではないかと思われます。

艦首。
独空母グラーフ・ツェッペリン艦首1独空母グラ―フ・ツェッペリン艦首2
艦首飛行甲板左右にあるのは火薬式カタパルトですが、これはトラス状の射出台の上に飛行機を乗せて打ち出すというシロモノで、先端部分から内側に設けられた斜めのレールは射出に使用した台を回収する為の構造物となっています。
この射出方式は日本海軍も航空母艦「加賀」で試験しましたが最初の予備試験に失敗、以後射出機の開発が停滞していきました。
カタパルトの設置そのものは極めて正しい方策だったと思いますが、やはり技術が追いついていなかったと見るべきでしょう。

左舷。
独空母グラーフ・ツェッペリン左舷搭載艇
左舷舷側に搭載艇がずらりと並べられており、外見上の特色となっています。
この方式は米空母「サラトガ」でも見られるもので、ドイツ海軍が各国で就役済みの空母から集めた情報によって設計された証左ではないでしょうか。

艦尾。
独空母グラーフ・ツェッペリン後部飛行甲板
他の空母模型では目立つ着艦制動作が見えません。
未成に終わった事ではっきりした設置場所が判明していない頃のキットのせいでしょうか……。
実艦が完成していないとこういう処がどうしても曖昧になってしまう、ということですね。

兵装その1(高角砲)。
独空母グラーフ・ツェッペリン兵装1独空母グラーフ・ツェッペリン兵装2
艦橋を挟んで前後に各3基、合計6基の65口径10.5cm連装高角砲を装備。
この高角砲はドイツ海軍大型水上戦闘艦のスタンダードな対空砲で、「ビスマルク」にも搭載されています。

兵装その2(15cm連装砲)。
独空母グラーフ・ツェッペリン兵装3独空母グラーフ・ツェッペリン兵装4
1930年代の空母としては珍しく中口径砲を、それも片舷8門で合計16門という多数を装備しています。
この装備をして本艦が通商破壊艦として運用するつもりだったと主張する識者の方もいますが、実際には悪天候と視界不良になる可能性が高い北海方面での運用を想定し、巡洋艦との不規遭遇戦に備えたものと考えた方が正しいと思われます。

兵装その3(機銃)。
独空母グラーフ・ツェッペリン兵装5独空母グラーフ・ツェッペリン兵装6
本艦の対空兵装として予定されていたのは3.7cm対空砲と20mm機銃ですが、前者は単発式の為有効性が低く、実際には20mm機銃に統一されたのではないかと個人的には考えます。

「グラーフ・ツェッペリン」はドイツ海軍の再建が本格化した際、つまり1930年代初頭から計画がスタートし、1936年に起工されました。
しかし初の航空母艦ということもあって建造に手間取り、1938年に進水したものの1940年6月に建造工程90%で工事が中断されてしまいます。
以後何度か完成させようという動きは出たものの、結局完成することなく終戦直前に自沈してドイツ海軍での艦歴を閉じました。
しかし戦後にソ連へ賠償艦として引き渡される事が決定。
ソ連海軍内部では「グラーフ・ツェッペリン」を修理の上訓練乃至実験用航空母艦として使用する事を考慮していましたが、自沈時の破損状況が酷く不可能と判定されてしまいます。
そのためソ連に引き渡された後に駆逐艦と魚雷艇の標的とする事が決定、1947年8月17日にバルト海で標的として撃沈されその生涯を閉じました。
長い間本艦の沈没個所は不明でしたが、2006年にポーランドの石油掘削会社の調査中、バルト海の海底に眠っているところを発見されています。

以上、ドイツ海軍未成空母「グラーフ・ツェッペリン」でした。
次回更新はAMAKUNI「陸奥」を予定しております。
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艦こ関係模型やフィギュア中心のブログです。

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