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伊号第14潜水艦

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は艦これ2017年冬イベントE3クリア報酬として実装された巡潜甲型改二「伊号第14潜水艦」です。
……巡潜甲型、と言われても殆どの方はピンと来ないかもしれません。

日本海軍で建造された大型潜水艦は大きく分けて2系統あり、艦隊随伴型の海軍大型潜水艦で通称「海大型」、長距離哨戒任務を担当する巡洋潜水艦で通称「巡潜型」です。
巡潜型はさらに潜水隊旗艦設備と小型水偵を運用する航空艤装を持った「甲型」、甲型から旗艦設備を除いた「乙型」、旗艦設備と航空艤装を持たない代わりに魚雷戦能力を強化した「丙型」の3系統に分かれていました。
伊号第14潜水艦は昭和18年5月に起工されましたが、同年末頃に建造隻数が削減された潜特型(伊号第400型)の航空戦力を補完する為に設計が変更される事となります。
結果、本来は小型水上偵察機を1機搭載する予定だったものが特殊攻撃機「晴嵐」を2機搭載に改められ、大型の耐圧格納筒を装備する準潜特型とも呼べる艦となり昭和20年3月に竣工しました。

伊号第14潜水艦全体。
伊号第14潜水艦全体1伊号第14潜水艦全体2
伊号第14潜水艦全体3伊号第14潜水艦全体4
伊号第14潜水艦全体5伊号第14潜水艦全体6
基準排水量2000トンを超える大型の艦体を持つ伊号第14潜水艦ですが、それでも晴嵐2機を収める耐圧格納筒はかなりの大きさを持っている事が判ります。


伊号第14潜水艦艦首と艦尾。
伊号第14潜水艦艦首伊号第14潜水艦正面
伊号第14潜水艦艦尾
艦首には晴嵐発艦用の四式一号十型射出機を装備。
それ以外の形状はこの時期の潜水艦としては特に大きな特徴もなく、一般的な形状となっています。


伊号第14潜水艦艦橋。
伊号第14潜水艦艦橋1伊号第14潜水艦艦橋2
大きな耐圧格納筒と左舷側に配置された艦橋。
耐圧筒の上に25mm三連装機銃2基と同単装機銃1基を装備。


特殊攻撃機「晴嵐」。
伊号第14潜水艦晴嵐
爆装時はフロートを付けたまま飛び立ちますが、魚雷装備時は最初からフロートなしでの発艦を予定していました。


伊号第14潜水艦は完成後にトラック諸島への高速偵察機「彩雲」輸送任務に同型艦伊号第13潜水艦と共に投入されました。
この作戦において伊号第13潜水艦は小笠原諸島近海でアメリカ海軍によって捕捉・撃沈されましたが伊号第14潜水艦は任務を完遂。
そしてそのままトラック諸島にて終戦を迎え、戦後アメリカ軍に接収の上1946年5月28日にハワイ近海にて海没処分とされました。

さて、日本海軍と言えば潜水艦運用に無知であり通商破壊作戦を軽視したと批判されがちです。
しかし実際には昭和15~6年の演習によって漸減邀撃作戦における決戦兵力としては運用不可能と判定され、戦時の任務を通商破壊へと切り替える事が決定されています。
惜しむらくは開戦時の新鋭潜水艦はその全てがこの決定前に計画・竣工したものであり、作戦方針の転換とそれに伴うドクトリンの改訂とそれに伴う新型潜水艦の整備が間に合わなかった事でしょう。

また潜水艦が艦隊作戦の支援に当たるという思想も批判されがちですが、実際にはアメリカ海軍もまた通商破壊作戦と同時に日本海軍と同じく艦隊作戦の支援に潜水艦を大量に投入しているという事実があります。
艦隊作戦の支援に投入された潜水艦が大きな戦果を挙げた例としては、
・日本海軍:ガダルカナル島封鎖作戦において伊号第19潜水艦による空母「ワスプ」並びに駆逐艦「オブライエン」撃沈&戦艦「ノースカロライナ」大破、伊号第26潜水艦による軽巡洋艦「ジュノー」撃沈&空母「サラトガ」大破。
・アメリカ海軍:マリアナ沖海戦において「アルバコア」による空母「大鳳」撃沈、「カヴァラ」による「翔鶴」撃沈。
         :レイテ沖海戦において「ダーター」による重巡洋艦「愛宕」撃沈ならびに「高雄」大破、「デース」による「摩耶」撃沈。
等があります。

潜水艦による輸送作戦でもアメリカ海軍はガダルカナル戦において日本艦隊によるガダルカナル島封鎖作戦によって補給が断たれ、潜水艦「アンバージャック」による航空燃料及び航空爆弾の緊急輸送を実施しています。
困窮すれば例えアメリカ海軍と言えども日本海軍と同じ土竜輸送を実施しているのです。

また、日本潜水艦は対戦したアメリカ海軍から見て「最も撃沈確認が困難な相手」でもありました。
ドイツとイタリアの潜水艦に対する確認戦果は未確認戦果より上なのですが、日本潜水艦に対しては未確認戦果が確認戦果を上回ります。
これはドイツ・イタリアの潜水艦はいよいよとなれば浮上しての砲戦、或いは自沈処分を行いつつの降伏等を行っている例が少なからずある為で、日本海軍の潜水艦において同様の事例は殆どありません。
これは日本潜水艦が海中で反撃或いは離脱の機会を伺いつつ、最後まで粘り強く抵抗していた事を示しています。

次回更新はアオシマファニーナイツの「木曾改二」の予定。

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Author:大隅4001
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