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フランス海軍戦艦「リシュリュー」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新はフランス海軍の戦艦「リシュリュー」です。
艦これにおいては2017年8月のイベント「西方再打通!欧州救援作戦」前段作戦ラストの報酬として実装されました。

「リシュリュー」計画までの欧州戦艦事情はまさに「玉突き衝突」状態で、最初にドイツ海軍が計画した装甲艦「ドイッチュラント」を計画>フランス海軍が対抗の為「ダンケルク」級中型高速戦艦を計画>ドイツ海軍、ダンケルク級対抗の為装甲艦4、5番を「シャルンホルスト」級として改設計&ビスマルク級の計画開始>イタリア海軍、ダンケルク級に対抗して「リットリオ」級を計画&旧式戦艦の魔改造>フランス海軍、リットリオ級に対抗するため「リシュリュー」級を計画、と独仏伊で新たな計画が持ち上がるとそれに対抗する形で他2ヶ国が新たな艦を計画、という状況でした。
そしてこの流れのうち、ほぼ最後に計画され完成した艦が「リシュリュー」となります。

まずは全体から。
リシュリュー全体1リシュリュー全体2
リシュリュー全体3リシュリュー全体4
リシュリュー全体5リシュリュー全体6
一見して判る通り、「リシュリュー」最大の特徴は4連装2基8門という主砲配置でこれを前甲板へ集中配置しており後部への主砲射界は文字通り「0」となっています。
この配置は英戦艦「ネルソン」級に倣ったものとされており(フランス海軍は否定しているらしい)、前級の「ダンケルク」より採用されフランス新戦艦の特徴となりました。
主砲配置に大きな特色がある「リシュリュー」ですが、その奇抜な配置とは裏腹に全体としてのデザインは非常に綺麗にまとまっています。
この辺りは流石フランスと言うべきか、イタリアと並んでデザインの国であることをよく示していると思います。
舷側に施された迷彩も非常に凝っており、階梯型の一部をぼかすという他国に例を見ないパターンを採用しています。

艦首。
リシュリュー艦首1リシュリュー艦首2
艦首形状は取り立てて特徴らしいものはありませんが、敢えて言うなら錨とそれを繋ぐ錨鎖が3つあるところでしょうか。
艦首波切プレートの後ろには20mm機銃座があり、艦首方向への対空火力を形成しています。

艦橋。
リシュリュー艦橋1リシュリュー艦橋2リシュリュー艦橋3
塔型構造の艦橋を持ち、周囲にはBofors40mm四連装機銃を配置して近接対空火力を形成。
装甲司令塔(横に細長いスリットがある円筒型の構造物)の形状がはっきり判ります。

主砲。
リシュリュー主砲1リシュリュー主砲2
リシュリュー主砲3リシュリュー主砲4
リシュリュー艦首3
45口径15インチ(正38cm)4連装砲を艦首甲板に2基搭載。
1、2番砲の間が大きく開いているのは砲塔間への命中弾によって両砲塔が同時に使用不能に陥ることを避ける為と言われています。
フランス海軍が4連装砲を採用したのは砲塔1基当たりの重量を軽減することで防御に回す重量を大きく取るためで、舷側装甲は傾斜した330mm、甲板装甲は150mmと他国の新型戦艦と比べても引けを取らない重装甲でした。
※独ビスマルク:舷側320mm(垂直)、甲板50+80(一部100)mm(一枚板換算では100~120mm程度)
 伊リットリオ:舷側280+70mm(傾斜)、甲板合計150~200mm(一枚板換算では120~150mm程度)
 英キングジョージ五世:舷側374mm(垂直)、甲板149+31mm
主砲威力はスーパーチャージ(強装薬)を用いた場合に伊リットリオ急に匹敵するものでしたが、実際には様々な問題から初速を落として運用されることになりました。
内部構造は連装砲2基を並べて4門にした、といった感じで砲塔中央に左右を分ける装甲従隔壁が存在しています。
これは被弾時に1砲塔丸ごとの機能喪失を避ける為に取られた措置で、被弾時の火力喪失を可能な限り軽減する事を考慮していることが判ります。

中央部。
リシュリュー中央部1リシュリュー中央部2リシュリュー中央部3
リシュリュー後部マック1リシュリュー後部マック2リシュリュー後部マック3
リシュリュー後部マック4リシュリュー後部マック5
艦橋と後部マストの間が搭載艇収容区画となっています。
リシュリュー級の大きな特徴の一つとして煙突がマストと一体化した構造、いわゆる「マック」と呼ばれる構造となっており、後部マスト上段で斜め45度方向へ開口している部分が煙突の排気口です。
対空兵装としてはBofors40mm四連装機銃以外に10cm連想高角砲を片舷3基で合計6基を装備しています。

副砲と艦尾。
リシュリュー副砲1リシュリュー副砲2
リシュリュー艦尾1リシュリュー艦尾2
副砲は主砲とは逆に艦尾への集中配置となっており、艦尾方向への対艦火力を担当しています。
艦尾甲板は一段下がったものとなっていますが、当初の計画ではここは水偵搭載区画となっていました。
しかし自由フランス海軍に所属後、アメリカでの改装においてBofors40mm四連装機銃を搭載、艦尾方向への近接対空火力を形成しています。
イタリア戦艦「リットリオ」もそうですが、副砲火力を重視しているのは共に大型駆逐艦を排除する為に必要とされたからです。
英米両海軍の新型戦艦及び大改装を受けた旧式戦艦が両用砲を搭載していることを指して先見の明があるとし、今回のリシュリューや大和型戦艦等の「高角砲と副砲を個別に搭載」している艦を旧態依然とした思想の産物とする意見もあります。
しかし巡洋艦戦力や駆逐艦戦力において劣勢、あるいは同等の相手と交戦する場合は味方の防御スクリーンを形成する小型軽快艦艇を抜けてきた相手を始末する手段として副砲は非常に重要な役割を持ちます。
副砲と高角砲を個別に装備するのは思想の問題というよりは想定する状況の違いと考えるべきだと思います。

史実のリシュリューは1935年10月に起工されました。
……しかしフランス海軍の悪しき伝統というべきか、その建造速度は遅々としたもので進水は1939年1月、ドイツとの開戦後も特に工事を急いだ記録もなく、完成は1940円4月でした。
同年6月にフランスのブレスト軍港から西アフリカのダカールへ移動、7月にはヴィシー・フランス政権に戦力を渡したくないイギリス海軍によって攻撃を受け魚雷1本が命中、着底するも数日で復旧。
さらに同年9月にはダカール沖海戦で英戦艦「バーラム」と砲戦を交えましたがこの戦闘で2番砲塔で爆発事故が発生、主砲2門が使用不能となってしまいます(戦闘は英戦艦「バーラム」が損傷し英艦隊が撤退)。
1942年11月に連合国側(自由フランス政府)へ参加、アメリカへ回航の上ニューヨークにおいて修理と整備を行いました。
その後はイギリス海軍の元で各種作戦に参加、1945年にはイギリス東洋艦隊の1隻としても活動しています。
リシュリューは1958年に予備役となった後1968年に除籍、解体されました。

フランス戦艦「リシュリュー」でした。
次回リアル艦艇系更新は英空母「アークロイヤル」を予定、他の更新はまだ未定。

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Author:大隅4001
艦こ関係模型やフィギュア中心のブログです。

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