航空母艦「千歳(レイテ沖海戦)」

前回の予告通り、今回は航空母艦「千歳」です。
なお、ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

千歳型航空母艦は千歳型水上機(甲標的)母艦を空母に改装したもので、1942年6月のミッドウェー海戦敗北後に空母へ改装出来る艦を片っ端から検討した結果、改装対象に選ばれました。
元々第一状態を水上機母艦、第二状態を甲標的母艦とし、有事には空母改装も前提として建造されていたので、順当な結果だったと言えるでしょう。
改装内容は瑞鳳型に準じたものとされ、公式類別上では瑞鳳型(祥鳳型と呼ばれる事が多いが、日本海軍の類別では瑞鳳型)に含められています。
最大速力は29ノット、常用搭載定数は27機で速度はそれなりですが搭載数はかなり少なく、27機の内訳は零戦18機と艦攻9機の予定でした。
商船改装空母と違い、29ノットの速度を確保出来た事もあって小型弱小ながら瑞鳳、千代田と共に第三航空戦隊を編成、マリアナ沖海戦では前衛部隊に配属され決戦に臨みましたが、日本機動部隊は大鳳、翔鶴、飛鷹を失い敗北。
第三航空戦隊は全艦無事に帰投し、第一航空戦隊唯一の生き残りである瑞鶴が編入されレイテ沖海戦に小沢囮艦隊の主力として参加。
米機動部隊の北方誘致に成功するも瑞鶴以下第三航空戦隊は4隻全てが撃沈され、日本海軍機動部隊はこの海戦を以て壊滅しました。
この模型はそのレイテ沖海戦の姿を再現したものとなっており、緑色を主体とした迷彩塗装を施された姿となっています。

航空母艦「千歳」
千歳右舷艦首千歳右舷艦尾
千歳左舷艦首千歳左舷艦尾


【参考】改装前の水上機(甲標的)母艦「千歳」
千歳千歳

艦橋クローズアップ。艦首舷側に装備された25ミリ機銃の奥が艦橋です。
千歳艦橋クローズアップ千歳左舷艦首正横
飛行甲板上に艦橋を持つアイランド型空母と違い、日本海軍の戦時改装空母は飛鷹、隼鷹を除き艦首飛行甲板下部に艦橋を持っています(信濃は正規空母扱い)。

右舷舷側に装備された対空火器。
千歳右舷対空兵装
左側より89式12.7cm連装高角砲(排煙除けのシールド付)、12cm28連装噴進砲(3基)、96式25mm3連装機銃、89式12.7cm連装高角砲(シールドなし)
こちらは左舷側をほぼ正横から見たもので、配置は右舷側と同じですが煙突が無い為高角砲の排煙除けのシールドはありません。
千歳左舷対空兵装正横より

飛行甲板俯瞰。針路を読み取り難くする為の対空迷彩が施されていますが、同時に未熟練搭乗員の着艦に必要とされた白線が入っており、実質的に無意味なものとなってしまっていたようです。
米軍のレポートにも「白線が迷彩効果を損なっている」と書かれていたそうです。
千歳飛行甲板俯瞰千歳識別符号
識別文字は「ちと」ですが、明瞭な写真が残されている「瑞鳳(づほ)」と違い、「千歳(ちと)」と「千代田(ちよ)」は識別文字が書かれていたという証言はあるものの証拠となる写真が現存していません。
ですので文字と位置は推定となります。

最後に前回紹介の航空母艦「赤城」と並ぶ「千歳」の姿を。
巡洋戦艦から改装された巨大空母と水上機母艦から改装された小型空母の大きさの違いが少しでも判るのではないかと思います。
赤城と千歳1赤城と千歳2
赤城と千歳3赤城と千歳4
現実の「千歳」は「赤城」が撃沈された後に改装されたので、両艦が並んだ姿を見る事が出来るのは模型ならではの楽しみと言えるのではないでしょうか。

次回更新は高雄型重巡洋艦で対空火力を強化した「摩耶」及び艦橋構造の比較対象として「鈴谷」を予定しております。


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軽空母って言うには

ちとは大きいですよね
いや何の事かはわかりませんが

No title

軍艦改装軽空母は「母艦」経由だとでかいですねー。
づほは母艦を経由せず空母改装だから慎ましいとかなんとかw
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