航空母艦「鳳翔」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回は航空母艦「鳳翔」でございます。
日本海軍初にして世界初の「最初から航空母艦として建造され竣工した」正規空母です。
鳳翔全体1鳳翔全体2
1944年の姿。新型機の発着艦訓練を行えるように外洋行動能力を諦め、下の写真のように飛行甲板を艦首艦尾共にはみ出る形で延長しています。
鳳翔側面
練習空母として第一線から退いた後の姿です。

……最初に奥歯に物が挟まったような書き方で「世界初」としましたが、航空母艦の世界初って定義によって変わります。
・最初に車輪付の艦上機を運用した航空母艦>英海軍の「フューリアス」。前後の飛行甲板の間、艦中央部に艦橋と煙突がででん!とそそり立ってます(後に全通式の空母へ改装)。
・最初に全通式の飛行甲板を備えた航空母艦>英海軍の「アーガス」。イタリアの客船「コンテ・ロッソ」を航空母艦へ改造した艦。
・最初に航空母艦として起工された艦>英海軍の「ハーミス(ヘルメス)」。同時期に戦艦から航空母艦へ改造中だった「イーグル」の情報を反映させる為建造ペースをスローダウン。
・最初に航空母艦として起工され竣工した艦>日本海軍の「鳳翔」。上記のハーミスが建造ペースを落としている間に竣工、世界初の新造正規空母のタイトルホルダーゲット。
・蛇足ながら日本海軍で最初に航空機の実戦運用を行ったのは改造水上機母艦「若宮」。

結果として「鳳翔」は世界初の新造正規空母として1922年(大正11年)に竣工、日本海軍の洋上艦隊航空と共にその艦歴を歩む事となります。
しかしながら全く経験のない空母建造だった為、完成後の発艦では当初備え付けられていた右舷前部の艦橋が邪魔になると1924年に撤去、さらに1936年には右舷中央部に三基並んで備え付けられていた起倒式の煙突も固定式に改められるなど先達であるが故の試行錯誤を繰り返した艦でもありました。
鳳翔右舷中央部

他にも機関部では1926年に混焼式(石油と石炭を使う)の缶を全て重油専焼式へと換装、航空艤装は当初縦索式という甲板上に縦にワイヤーを100本以上並べ、飛行機側のV字金具と接触させて摩擦により速度を落とす着艦装置を装備していましたが、これは実用性に乏しく1931年に国産の横索式着艦制動装置(横に張られたワイヤーにフックを引っ掛けて停止させる装置、今の空母も同じ)に換装されています。
飛行機以外の兵装としては舷側に左右2基ずつ(合計4門)の14cm単装砲を装備しており、これはまだ航空機の航続距離が短かった為に敵艦隊との遭遇戦も考慮に入れられていた為です。
鳳翔艦首
見づらいですがマストの真下辺りで陰になっている部分が艦橋で、その手前側に装備されている砲が14cm単装砲です。

艦尾に並べられた九七艦攻。
鳳翔艦尾飛行甲板鳳翔艦尾正横
九七艦攻がかなり窮屈な並べ方となっているのが判ると思います。
大きさ比較として航空母艦「赤城」と並べて真上より撮影したものを。
赤城と鳳翔

太平洋戦争ではミッドウェー海戦に主力部隊の対潜警戒担当艦として出撃するも、赤城、加賀、蒼龍、飛龍の鳳翔にすれば娘とも呼べる四隻を失いなすすべもなく帰投。
以降、艦載機搭乗員の訓練担当艦として上に書いた飛行甲板の延長工事を行い瀬戸内海で訓練艦として活動、日本海軍最初の航空母艦は残存空母中唯一無傷のまま終戦を迎える事となります。
無傷で航行可能だった鳳翔は延長していた飛行甲板を撤去、外洋行動能力を回復させた後に最後の仕事となる外地からの復員輸送任務が命じられました。
この復員輸送に充当された航空母艦は2隻あり、もう一隻の航空母艦は鳳翔とは逆に日本海軍が最後に就役させた航空母艦「葛城」でした(葛城は飛行甲板に爆弾命中、中破状態ながら航行には支障なし)。
そして1946年8月に復員輸送任務を終了、9回の復員輸送で4万人もの将兵、民間人を内地に送り届けました。
同年8月31日より大阪の日立造船桜島工場(現ユニバーサルスタジオジャパン敷地)にて解体開始。
同工場では同時期に葛城の解体も行われており、奇しくも日本海軍最初と最後の航空母艦は同じ地で終焉を迎える事になったのでした。


……今回の更新、本来は「榛名」の予定だったのですが25日に到着したところ4番主砲が輸送中に脱落、ケース内を跳ねまわったらしくクレーン破損、空中線破断などの被害が出ておりましたorz
現在製作して頂いた方に修理を依頼している状態なので、「榛名」の更新は来月になると思います。
その前に希望があればコトブキヤの連装砲ちゃんをうpするかもしれません。
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つまり……

>1926年に混焼式(石油と石炭を使う)の缶を全て重油専焼式へと換装 1回目
>1931年に国産の横索式着艦制動装置(横に張られたワイヤーにフックを引っ掛けて停止させる装置、今の空母も同じ)に換装  2回目


つまり鳳翔も改二があるんですね(迫真

実装済みのお艦は……

既に1941年時点(装備している飛行甲板から見て)なので、改二が来るとしたら練習空母時代……?
公式ではかつて「全艦に改二を実装したい」と発言してますので何れは鳳翔にも改二が来るとは思いますが、いつになるのやら……(==トホイメ
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