軽巡洋艦「大淀(1943)」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は軽巡洋艦「大淀」です。
艦これにおいては「任務娘」としてサービススタート時から実装されていましたが、「艦娘」としての「大淀」は2014年8月の夏イベント:期間限定海域「AL作戦/MI作戦」のE-2攻略報酬として実装されました。

現実の「大淀」は1939年度計画において「巡洋艦丙」として建造され、その目的は「潜水”戦隊”旗艦」とされていました(潜水”艦隊”旗艦ではない)。
この任務を遂行する為に索敵用の高速水上偵察機「紫雲」6機を格納庫に搭載すると共に同機射出用の大型射出機である二式一号射出機一〇型を装備、煙突より後方を全て航空関連設備に当てるという設計が成されています。
また単艦で味方艦隊の前方に進出するという任務の性格上、前衛の駆逐艦を単独で撃破出来る砲撃力(三年式15.5cm三連装砲2基6門)を持つと同時に敵航空攻撃の脅威に晒される事を前提として「秋月」型駆逐艦と同じ対空火力(九八式10cm連装高角砲4基8門)を与えられています。
今回の模型は1943年竣工時の「大淀」を再現したものとなっています。

「大淀」全体。
軽巡洋艦「大淀(1943)」全体1軽巡洋艦「大淀(1943)」全体2
軽巡洋艦「大淀(1943)」全体3軽巡洋艦「大淀(1943)」全体4
軽巡洋艦「大淀(1943)」全体5
全体的な船体形状は「阿賀野」型軽巡洋艦と似たものとなっており、艦橋形状も同様です。
ぱっと見ただけでも煙突より後ろ側が航空関連設備に特化した形状である事が判ると思います。


「大淀」艦首。
軽巡洋艦「大淀(1943)」艦首
艦首形状は今まで紹介してきた重巡洋艦等とあまり変わりません。


「大淀」前部&艦橋。
軽巡洋艦「大淀(1943)」艦橋1軽巡洋艦「大淀(1943)」艦橋2軽巡洋艦「大淀(1943)」前部1
艦橋形状は「阿賀野」型や「最上」型と同じくコンパクトに纏められています。
主砲は「最上」型が15.5cm砲から20.3cm砲へ換装した際の余剰品を転用、前部へ背負い式に2基装備、さらに艦橋と2番主砲の間に機銃を2基装備。
艦橋トップの射撃指揮所が白く塗られているのは聯合艦隊所属である事を示しています。

「大淀」中央部。
軽巡洋艦「大淀(1943)」煙突1軽巡洋艦「大淀(1943)」煙突2
煙突形状も「阿賀野」型に類似した形状。
周囲に九八式一〇cm連装高角砲を片舷2基ずつ装備しており、主砲、機銃と共に対空火力を形成しています。


「大淀」航空関連設備。
軽巡洋艦「大淀(1943)」後部格納庫1軽巡洋艦「大淀(1943)」後部格納庫2
軽巡洋艦「大淀(1943)」後部格納庫3軽巡洋艦「大淀(1943)」後部格納庫4
軽巡洋艦「大淀(1943)」カタパルト
高速水上偵察機「紫雲」を6機収容する大型格納庫を持ち、後部甲板に前述の大型射出機を装備しています。
しかし「紫雲」が実質的な失敗作であった為に定数の6機を搭載する事はありませんでした。
加えて「大淀」竣工時には既に潜水戦隊旗艦としての運用も実質的に不可能となっており、第十戦隊旗艦となるも主として輸送作戦に従事して1943年を過ごす事となります。
同年12月、ニューアイルランド島カビエンへの輸送作戦「戊号輸送作戦」に参加、1944年1月1日に輸送を成功させるもその直後に100機近い米軍機の攻撃を受ける事となります。
しかし強力な対空火力を発揮して命中弾は100ポンド(45.4kg)爆弾1発(ただし不発)と若干の機銃弾に留まり、他には若干の至近弾がありましたが大きな損傷を受けることなくこの空襲を切り抜けました。
この後2月にサイパン島への輸送任務に就き、3月より聯合艦隊旗艦への改装を受ける事となります。
以下、改装後の姿と行動は来月に「大淀(1944)」として更新予定。

2017年12月31日2100時保有艦娘のレベル及び基本装備状況。

2017年12月31日2100時保有艦娘のレベル及び基本装備状況。
年末の状況を記録しておいて来年の育成状況を四半期ごとに確認予定。
装備は使いまわしなしで表にある装備を常に装備、艦載機は育成優先艦に強力なものを配置(現在はアークロイヤル)。

戦艦&正規空母。
戦艦&正規空母
全艦ケッコンカッコカリ済み、理由は主として燃費改善。
なんだかんだでイベント等では15%の燃費軽減が積み重ねで馬鹿にならない効果を発揮します。

軽空母&水上機母艦。
軽空母&水上機母艦
こちらも全艦ケッコンカッコカリ済み。
燃費改善効果は戦艦や正規空母程顕著ではありませんが、耐久度が向上するので生存率が上昇するのが強み。
水上機母艦で千歳、千代田、瑞穂はウィークリー任務のあ号作戦で1-1周回に便利(水上爆撃機×2と甲標的)。

重&軽&練習巡洋艦。
重巡洋艦&軽巡洋艦&練習巡洋艦
レベル80台の艦が結構残っているので2018年の底上げ優先艦種。
高雄&愛宕の改二マダー?


駆逐艦。
駆逐艦
神風型と全艦ケッコンカッコカリ済み、秋月型は涼月を他の同型艦と同レベルにすべく優先育成中。
最低レベルを85に統一すべく遠征で底上げ中。
イベントでルート固定要員が出ると3~4隻一組でレベルを上げているのがずれてしまうのが悩みどころ。


海防艦&潜水艦&その他&陸軍船舶。
海防艦&潜水艦&その他&陸軍船舶
海防艦は2隻一組でリランカ島空襲(4-3)に放り込んで夕張&大鷹と共に適宜育成中。
最低でも80で統一させておきたいところ。
潜水艦は全艦ケッコンカッコカリを目指して伊504と伊400を育成中。
その他はようやく全艦ケッコンカッコカリ達成、大鯨の育成はほぼ演習頼みでかなり苦労したものの、ケッコンカッコカリの台詞で苦労が報われた感。
陸軍船舶はあきつ丸がイベントで制空の要に出来るなどレベルを上げて損はない模様。
まるゆ育成はほぼ趣味の領域だけど。

模型は依頼済みの艦がまだあるので2018年も月1くらいのペースで更新予定。
艦これを窓口に実艦に興味を持つ方が増えたのは35年くらいこの世界にどっぷり浸かっている側からすると有り難い限り。

こんな場末のブログを見に来て下さっている皆様、今年1年ありがとうございました。
来年もまた細々と更新していきますのでお見捨てなきようお願い申し上げますm(__)m

初春型駆逐艦「初春」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は初春型駆逐艦「初春」です。
特型駆逐艦がロンドン海軍軍縮条約における制限(備砲は55.1インチ以下。排水量は600トンを超え1850トン以下。1500トンを超える艦は合計排水量の16%)によって24隻で建造が終了、条約の制限内で新たに建造されたのが1400トンの「初春」型駆逐艦です。
……とはいえ特型駆逐艦(1680トン)の兵装を主砲1門減の5門とし魚雷発射管は3連装3基と同等、その上特型には無かった魚雷次発装填装置を装備して最大速力36.5ノットを発揮するという要求をクリアしようと思考錯誤した結果、重大なトップヘビーと復元性能の著しい不足を引き起こしてしまいます。
結果、兵装の軽減と復元性能改善の為に大改装を行わざるを得なくなり、砲は連装2基と単装1基で5門と変わらないものの、魚雷発射管は3連装2基(次発装填装置付)となり、排水量は1700トンとなった上に最大速度も33ノットへ低下してしまいます。

まずこの性能改善工事後の姿を。
キットはタカラ世界の艦船シリーズ5にラインナップされていたものとなります。
駆逐艦初春全体1駆逐艦初春全体2
駆逐艦初春全体3駆逐艦初春全体4
駆逐艦初春全体5
全体的な配置は日本駆逐艦のお馴染みとなったもので、後部主砲が背負い式ではなく背中合わせとなっている点が目立つ程度でしょうか。

艦首。
駆逐艦初春艦首1駆逐艦初春艦首2
艦橋形状が角型となっているのが他の日本駆逐艦との違いでしょうか。

中央部。
駆逐艦初春中央部
魚雷発射管は3連装2基。
この為雷撃力は次発装填装置を装備しているとはいえ特型の2/3に過ぎません。

艦尾。
駆逐艦初春艦尾1駆逐艦初春艦尾2
94式爆雷投射機1基と爆雷投下台6基を装備。
後部主砲が平面配置で背中合わせになっているのが判ると思います。



そして復元性能不良とトップヘビーという大問題を露呈した竣工時の「初春」とはどのような姿だったのか?
下はその竣工時の「初春」です。
駆逐艦初春竣工時全体1駆逐艦初春竣工時全体2
駆逐艦初春竣工時全体3駆逐艦初春竣工時全体4
駆逐艦初春竣工時全体5駆逐艦初春竣工時全体6
性能改善工事後の姿とまったく異なる、言われなければ同じ艦とは思えない姿をしていた事が一目瞭然です。
艦橋前に背負い式に配置された主砲は見るからに重心点が高い事を思わせ、魚雷発射管3基と各発射管に次発装填装置を装備する為にかなりの無理をしている事が判ると思います。
特に魚雷発射管は中央の1基を除いて配置上の問題から一番発射管を左舷に、三番発射管を右舷にシフトして装備せざるをえませんでした。

艦首。
駆逐艦初春竣工時艦首1駆逐艦初春竣工時艦首2駆逐艦初春竣工時艦首3
艦首側に背負い式に配置された主砲は後年「秋月」型でも採用されましたが、排水量に余裕がない「初春」では見るからに不安定な印象を与えます。

中央部。
駆逐艦初春竣工時中央部1駆逐艦初春竣工時中央部2
魚雷発射管3基を装備する為にかなりの無茶をしているのが写真からも判ると思います。
特に三番発射管は二番発射管の次発装填装置の上に載せるという無茶をしています。

艦尾。
駆逐艦初春竣工時艦尾1駆逐艦初春竣工時艦尾2
艦尾部分は他の日本駆逐艦と殆ど変りません。
しかし三番主砲の真後ろにある後部構造物の上に三番発射管用の次発装填装置が僅かにはみ出ているなど、配置に相当な無理をしている事が見て取れます。

「初春」型は兵力整備の理想を設計者に押し付け、無理無茶を押し通した結果大失敗となって性能改善工事を余儀なくされました。
補助艦艇の制限によって対米戦力の構築が一気に難しくなった事に対する危機感が引き起こしたものですが、技術的限界を超えて理想を実現する事は出来ないと言う冷厳な事実を用兵側に突き付けた事例とも言えるでしょう。

次回更新は駆逐艦「綾波」、「ROBOT魂ジムスナイパーカスタム」、「METAL ROBOT魂EX-Sガンダムα任務部隊」のどれかの予定。

占守型海防艦「国後(1941)」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は以前の「占守」の同型艦「国後」です。
建造経緯等は同じなので詳細は省いて早速全体から。
海防艦国後全体1海防艦国後全体2
海防艦国後全体3海防艦国後全体4
海防艦国後全体5海防艦国後全体6
「占守」が対空・対潜兵装強化後の姿だったのに対し、今回の「国後」はほぼ竣工時の姿となっています。
このため機銃は艦橋両舷に各1基のみ、爆雷も防弾鈑付きの投下軌条ではなく爆雷投下台といった違いがあります。

艦首と艦橋。
海防艦国後艦首1海防艦国後艦首2
海防艦国後艦橋1海防艦国後艦橋2
「占守」との最大の相違点は兵装や電探より艦首に菊の御紋章を付けている事にあります。
これは海防艦が当初「軍艦」だった為で、昭和17年7月の類別等級変更に伴い「海防艦」という艦艇に区分された際に撤去されています。
駆逐艦「子日」が小型の「国後」に対し欠礼(艦首に菊の紋章を持つ海防艦の方が格上かつ艦長の階級も上)し、その事を指摘されて大慌てで詫びに向かったというエピソードは艦これに「国後」が実装されてから広く知られるようになりました。

艦中央部。
海防艦国後中央部1
電探の装備がない為、マストはすっきりとした形になっています。

艦尾。
海防艦国後艦尾
最初に書いた通り、爆雷投射機は九四式1基で変わりませんが投下軌条がなく最後尾付近に片舷3基ずつの爆雷投下台が装備されています。
この通り計画当初より対潜兵装そのものは装備されていましたが、爆雷搭載数は18個と少なく本格的な船団護衛任務に投入するには些か頼りないものでした。

「国後」は開戦直前に機動部隊の集結地である単冠湾を警備、その後も北方での警備任務に当たります。
昭和18年にはキスカ島撤退作戦に参加するものの第一次撤退作戦は中止となり、第二次撤退作戦では濃霧の中で旗艦「阿武隈」の右舷中央部に衝突する事故を起こし帰投する羽目に陥っています。
その後も北方での警備/護衛任務に当たった「国後」は終戦時北海道方面で生存、戦後は海外邦人引き揚げの為の特別輸送艦となりました。
しかし輸送任務中の昭和21年6月4日に静岡県御前崎付近で座礁、救難の為に派遣された駆逐艦「神風」も沖合からの強風によって座礁してしまいます。
最終的に両艦の救難は断念され放棄、後に座礁場所で解体となりその生涯を閉じました。

次回更新は駆逐艦「初春」を予定。

海防艦「占守」

ブログ主は過去に熱射病でぶっ倒れて後遺症が残った為に自力制作はガンプラパチ組みレベルが限界で、保有しているキットはオークションで落札、或いは制作代行依頼を出して作って頂いたものとなりますことを予めお断りさせて頂きます。

今回の更新は占守型海防艦1番艦「占守」です。
占守型は北方警備を主任務として計画され、同時に戦時量産護衛艦のプロトタイプとしての性格を持っていました。
オホーツク海等ソ連との国境付近の海域を行動することが前提とされ、冬期でも結氷にならないよう機関用ディーゼルとは別にスチーム用小型ボイラーを装備していました。
さらに艦体は耐氷構造とされ水線付近の外板の厚さが一般的な5~7mmのほぼ倍となる14mmとなっていました。
最大速度は19.7ノットで航続距離は16ノットで8000海里と外洋型の護衛艦としては十分な性能を与えられていました。
1940年6月に竣工した「占守」は本来の北方警備ではなく東南アジア方面に派遣され、当初予定とは真逆の気候の元ではかなりの居住性悪化を招き、難渋したと伝えられています。

そんな「占守」、まずは全体から。
海防艦占守全体1海防艦占守全体2
海防艦占守全体3海防艦占守全体4
海防艦占守全体5海防艦占守全体6
全体的な形状は「睦月」型や「神風」型といった駆逐艦に近いものとなっています。
主砲は12cm単装砲3基で当時の二等駆逐艦(「樅」型や「若竹」型)と同等でした。

艦首。
海防艦占守艦艦首1海防艦占守艦艦首2
魚雷発射管を装備していない為、艦橋前のウェル・デッキの幅は狭くなっています。
竣工時は艦橋両舷に25mm連装機銃を各1基(合計2基)装備していましたが戦局の悪化と航空脅威の増大に伴い1番主砲の後ろに機銃座を増設、25mm三連装機銃を装備し元の機銃も25mm三連装機銃に換装されました。

艦橋。
海防艦占守艦橋1海防艦占守艦橋2
艦橋は上から見ると半円形の断面図を持ち、戦時量産艦のプロトタイプとしてはその設計は不十分なものでした。
全体として戦時量産を意識した設計とはかけ離れた構造は海軍から設計を委ねられた三菱重工の技師によるもので、一説には「海軍に気に入られる為」に凝った設計にしたとも言われています。
実際に占守型の建造工数は極めて大きく、陽炎型駆逐艦をも上回るものでした。

中央部。
海防艦占守中央1
前部マストに22号対水上電探、後部マストに13号対空電探を装備。
煙突後部両舷に25mm三連装機銃を装備しており近接対空火力は艦隊型駆逐艦と同等レベルとなっています。
後部マストと2番主砲の下にある十字状のものは単艦式掃海具(パラベーン)。

艦尾。
海防艦占守艦尾1海防艦占守艦尾2
元々が北方警備任務を主とした艦の為、砲力に比べ対潜能力は高くありませんでした。
それでも1944年には爆雷搭載数の増加や水中聴音機等を装備し、対潜能力の改善が図られています。

占守型の建造までは「海防艦」と言えば「旧式となって本来の艦種としての能力を果たせなくなった艦」を纏めて分類しておくものでした。
日露戦争時に活躍した装甲巡洋艦(8~10千トン前後)や戦艦(1万5千トン前後)が海防艦籍に入れられており、占守型の排水量860トンを見た担当者が「これは何かの間違いだろう」と8600トンに書き直したというエピソードが残っています。

開戦後は南西方面で護衛任務に従事、地味ながら重要な仕事をこなし「占守」は武運めでたく戦争を生き残りました。
戦後は復員輸送に従事の後1947年にソ連へ賠償艦として引き渡され、日本海軍艦艇としての「占守」はその生涯を閉じました。
ソ連に引き渡された後は通報艦として使われ、1959年に除籍、解体されました。

次回は同型艦「国後(1940)」の更新を予定。
プロフィール

大隅4001

Author:大隅4001
艦こ関係模型やフィギュア中心のブログです。

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